2014年1月24日金曜日

丸氷

丸氷です!
ウイスキーのロックにどうぞ。

今回はボン・テンポの丸顔の方が、氷について語ります。ちょっと付き合ってくださいね。

ボン・テンポでは、氷屋さんから大きい氷の塊を仕入れています。コンクリートブロックより二回りくらい小さいですかね?...
それを毎日アイスピックでコツコツ割って、お酒に入れる氷を作っています。透明でなかなか融けない、いい氷です!
その過程でうまく立方体が切り出せれば、角を落として丸氷を作ることができるのです。

結構思い通りにポコポコ作れそうな気がしますよね。ただどうやら氷にはコンディションがあるらしく、思うように真っ直ぐ割れてくれないときがあります。季節の問題でしょうか?よくわかりません。丸氷を作りたくても、材料となる立方体が狙ったように作れないのです。
(腕の問題ですかね、ごめんなさい。泣)

最近はそんなわけで(と、氷のせいにしておきますが)全く丸氷のストックを作れていませんでした。
しかーし!!
一昨日に仕入れた氷が驚く程の割れ味!昨日と今日で鬱憤を晴らすが如く丸氷の大量生産。

その結果、氷点下20度くらいの塊を握り続けていたせいで指に水脹れが出来ました。まあ勲章ですね、バットを振って血豆ができたような。

というわけでしばらくは在庫安泰でございます。是非丸氷で飲むウイスキーを堪能しにいらしてください!
 
 

ワイルドターキー 8年

14本目。

『ワイルドターキー 8年』

初バーボン。...
バーボンというのはアメリカケンタッキー州で作られるウイスキーのこと。とうもろこしを主な原料とし、スコッチに比べると甘さや荒々しさがあります。
アルコール度数もスコッチより高いものが多く、男らしい印象です。
バーボンのアルコール度数によく使われている、proofという単位、聞きなれないかもしれませんが単純。プルーフを半分にすると%。
これがUSproof
ターキーにも101proofと書かれているので、50.5%ですね。
UKproofというのもあるのですが、計算が違い面倒です。バーボンにはUKは使われない上に、UKproofは現状イギリスでも使われなくなってきているので、説明は省きます…
なぜ%ではないのかといいますと、その昔は今のように正確なアルコール度数を測れなかったので、ガンパウダーと一緒に燃やす手法をとっていました。
その時に良質ならproof(合格)!

プルーフの話は終わりにして、ワイルドターキーの話に。

ワイルドターキーという名前は昔、ターキーの猟の際振舞われたのが由来と言われています。
そして、ボトルにも描かれているターキー。横向いています。
もし、正面を向いているボトルを見つけたら鳥ラッキー!!
オールドボトルです。非常にプレミアがついててとても高くなってしまいました。変更された理由は『気持ち悪い』から(笑)
こっち見んなって感じです。
全てのバーボンの中でとうもろこしの比率が一番低いらしく、更に蒸留された後の度数が低く、雑味を残した仕様。

お味は…美味い!ザ・バーボンって感じです!バーボンに求めるものはこの一本に詰まっています!
 
 

フェルネットブランカ

 
13本目。
『フェルネットブランカ』
イタリア生れの薬草リキュール。

そのウリは苦さ!苦いモノが苦手な方はご遠慮ください。...
なんてたってこのお酒、
世界一苦いリキュール
として知られています。
ゲンチアナやカモミール、ジンジャーなどを漬け込み、熟成させています。
その苦さ故、カクテルや飲み方に困るのですが、ソーダ割やコーラ割、ロックがオススメ。それでも苦ければレモンを絞ったり砂糖を入れると良いかもしれません。ただ美味しいかどうかは保証しにくいです。薬だと思ってください。「フェルネット」という言葉は薬の意もあり、食後酒として胃の中の消化を助けます。
食べ過ぎたその日に!

ではストレートで…苦い!!!
もう苦いとしか感想が出ないです!ただ、たまに飲みたくなってしまうんです…お酒好きの方、チャレンジャーの方、是非一度試してみてください。売れてるからにはそれなりの理由があるのです。どこかに。なんかしら。
 
 

カシャーサ 51

12本目。
『カシャーサ 51』

カシャーサとはブラジル生れのさとうきび焼酎です。ラム酒とは違います。...
日本ではそれほどメジャーではありませんが、Wikipedia先生によるとなんと世界で二番目に消費量の多いスピリッツ!一位はウォッカでしょうね…
調べてみるとブラジル現地では1リットル100円程度とのこと。
安い…
カシャーサの飲み方と言えばなんと言ってもカクテル「カイピリーニャ」!
リオのカーニバルやブラジルのお祭りの時には欠かせないカクテルです。みーんなガバガバ飲んでます。
来年のブラジルW杯の月は一時的に世界で一番消費されるスピリッツになるでしょう!!

どれ、ストレートで頂いてみます。味は…うまーい!ラムより雑味があって愉快な感じです!
ボンテンポのカイピリーニャ、なかなか自信作なので是非お試しあれ!


コロナ エキストラ

11本目。ご存知
『コロナ エキストラ』
メキシコ生まれのこのビール、よく見かけますよね!
コロナビール、他の瓶びーるとは決定的に違う所があります。お気づきになるでしょうか?
...
正解は瓶の色です!
色んな瓶ビールを思い浮かべてください。大抵、茶色か緑とかではありませんか?
それは薬品瓶と同じ様に紫外線や太陽光からビールを守るための色です。
それに対し、コロナビールは透明な瓶。これでは太陽光からビールを守れません。
しかし、これこそがコロナビールの特徴でありウリなのです!
太陽の光を受けたビールは「太陽臭」と言われる独特の匂いが付きます。コロナビール独特の匂いの正体はこれですね!
北アメリカなどではこの臭いを紛らわすためにライムを入れたと言われています!これがコロナに必ずついてくるライムの意味です!なので、コロナビールはラッパ飲みがお行儀です!グラスには注ぎません。
お味は…うん!グビグビいっちゃいますね!ライムも爽やかで良い!ちょっと季節外れですが、ぐびっと行きたい時には是非!
 
 

スピリタス レクティフィコヴァニ

さらっと10本目。
『スピリタス レクティフィコヴァニ』

 言わずと知れた世界最強のウォッカ。その度数はなんと96°!!世界で一番度数の高いお酒です。ポーランド産ですが、流石のポーランド人もそのまま飲む事はなかなかないそうで…フルーツを漬け込んだり、はたまた消毒用に使用するそうです。
原料は穀物やじゃがいもで出来ており、その蒸留回数、実に70数回!あいまい!w
大抵のスコッチが2回、アイリッシュが3回、タンカレーなどのプレミアムジンでも4回とスピリタスだけが特別蒸留回数が多い事がわかる。...
蒸留回数を多くする事により、極限まで高めた度数と雑味の無さが生まれる。しかし、お察しの通りそのまま飲むと非常に危険!食道の形がハッキリわかるくらいスゥーっとします。
カクテルの材料にする事により、とてもクリアな出来上がりになります。分量は普通のウォッカのだいたい半分。雑味が一切ないので、割り物には美味しいジュースを使いましょう。
スピリタスの味をそのまま試したいのなら、スピリタスにガムシロップ、レモンジュース、クラッシュアイスで楽しむのもオススメです。
でもそのままいってみましょう…
お味は……ない!カクテルだと美味しくなるんですけどねぇ。不思議です。
 
 

白州 12年

9本目。
『白州 12年』
少しに前に山崎と日本のウイスキーのお話をしましたので、今回は白州を引き合いに出しウイスキーの様々な飲み方を紹介したいと思います。...

ウイスキーの飲み方と言うと一番親しみがあるのはソーダ割、ハイボールですかね。スッキリな飲み口が喉を潤してくれる、ビールが飲めない方は一杯目はハイボールがオススメ!
ハイボールの次によく飲まれる飲み方がロック。オン・ザ・ロックの略でグラスに氷とウイスキーのみで楽しみます。ゆっくりとした時間を過ごすのにはいいですね。
ストレートなんて飲み方も当然あります。イギリスではニートと呼ばれるその飲み方は、そのままグラスに注ぐだけ。そのウイスキーがどんな味なのかストレートに感じられます。
そして水割り。ロックやストレートは度数が高いので、飲みやすい様、水で割ります。ちょっと気をつけないとぐびぐびいっちゃうかも。
「ハイボールじゃ軽い、ロックじゃ強い」なんてかたにオススメしたいのが、ハーフロック。グラスにウイスキーと水をちょうど1:1。氷を抜けばトワイスアップ。この1:1の飲み方はウイスキーが一番香り立つと言われ、ボトリングの際ブレンダーがこの飲み方をするらしいです。お水ではなくソーダでも良いかもしれません。

他にもいくつかの飲み方があるので、色々お試しあれ!

話はやっと白州にうつります。
1973年、山梨県に建設された白州蒸留所。世界的にも珍しい「森の中の蒸留所」なんて言われます。一度訪れたことがあるのですが、まさに森の中!空気は澄み、木漏れ日や木々がとても心地よいです。そんな環境で作られた白州はまさに森の中を感じることが出来る爽快感。ボトルも緑でイメージにとてもマッチしています。

さて、なぜ今回白州とウイスキーの飲み方を紹介したかと言いますと、白州の飲み方はオススメの飲み方バリエーション多いと思うからです。
白州蒸留所の中には『サントリー天然水 南アルプス』の工場も併設されていて、同じ源水を使用しているそうです!もちろん、水割りの相性はバツグン!
更にサントリーは最近白州のノンビンテージ品、通称『新 白州』を販売いたしました。この一本はソーダ割が推奨されています。爽やかな白州のソーダ割は鬼に金棒!ハイボールチャンピオンですね!
もちろんロックでも深ーい風味が楽しめます。

様々な飲み方で、ウイスキーが苦手な女性にも絶対にお試しいただきたい、白州。
そのお味は…美味い!!この旨さは森の中でないと出来ないんですねー!今はちょうど紅葉で最高のロケーションです!一度現地で飲むと気に入ってしまうこと間違いなし!


ズブロッカ

8本目。
5大スピリッツでまだ紹介していない酒、ウォッカ!

『ズブロッカ』
ポーランド産のフレーバードウォッカです。ウォッカってロシアで産まれたと思われてる方が多いと思いますが、実はポーランドが先と言われています。...
ズブロッカはウォッカに香草を加え、風味をつけています
その香草こそが「ズブロッカ草」。そして、それを好物としてるのが、ラベルに描かれている「ヨーロッパバイソン」。

この「ズブロッカ草」と「ヨーロッパバイソン」、実はどちらも希少です。
ヨーロッパバイソンは絶滅危惧種にしていされており、ヨーロッパ最古の自然が残るという森で数百頭が生存するのみ。
ズブロッカ草はその森でしか育たないとされています。
この森、世界遺産で一般の人は立ち入れません。
そんな環境で特別な許可をもって作られたこのお酒、簡単に手に入るのは嬉しいですね!

社会の話はここまでにして、このお酒を飲んだことある方は必ず気になってしまう、この匂い!日本人なら懐かしいと思ってしまう。どこで嗅いだんだっけ?
これはクマリンという香り成分が含まれていて、桜餅と同じ成分なのです。

どれどれお味は…うーん美味しい!例の森が目に浮かぶ!…行ったことないけど。


カンパリ

7本目。たまにはリキュール。
『カンパリ』

コンビニでも居酒屋でもかなり見かける、定番リキュール
150年程前にカンパリさんによりイタリアで作られました。
原料にビターオレンジやコリアンダーなどが使われているのはわかっているのですが、その他ほとんどは公表されていない謎多きお酒。...
なんと言ってもこの色!長い間この赤色の正体が最大の謎だったらしいのですが、今は法律上裏をみれば……着色料w
表記しないといけませんからねー
昨今の食品虚偽表示問題…今後、法整備が整い過ぎて、カンパリの材料もバレてしまう時がくるかもしれません。
謎は謎のままの方がちょっと楽しいような気もします。

さてさて、味は…苦い!が、少し甘い!
個人的オススメのカクテルはスプモーニです。カンパリの苦味を上手く活かしたカクテルです。
 

 

タンカレー No.10

6本目。今回はこれ
『タンカレー No.10』
ジンのロールスロイスなんて言われたりもします。

ランプ型で寸胴のタンカレーをご存知の方は多いと思いますが、このNo.10はそれよりちょっとプレミアムな1本です。...
名前の由来はタンカレー蒸留所が10番目に作った蒸留機、「タイニー・テン」からつけられました。それ以前の蒸留機は戦争で失ってしまったので、タンカレー蒸留所最古の蒸留機です。

この1本、初めて飲んだ時の事よーく覚えています。
とあるバーにて、お隣にいる方にオススメしていただいて飲んだのですが、
「…!!!」
それまでランプ型のタンカレーは大好きでしたが、そのいいとこ取り!
キンキンに冷えたのがまた心地良いこと!出会えてよかった!
個人的に初めてのお気に入り1本でした!

さて、お味は…やっぱり美味い!ボンテンポでも冷凍されているので、是非ストレートで!


ヘーゼルバーン 12年

5本目。スコッチです。
『ヘーゼルバーン 12年』
 
前回、山崎を紹介させていただいた時から次はこれと決めていました。
山崎紹介の際、鳥井信治郎がスコットランドでウイスキーを学んだ竹鶴政孝を起用したお話に関連します。
実は政孝が住み込みでスコッチを学んだ蒸留所がキャンベルタウンのヘーゼルバーン蒸留所です。後日談として、政孝がこの蒸留所にてノートと万年筆でスコッチを全てを盗んで行ったとの評価されたお話も有名です。...
話を本題のヘーゼルバーンに戻します。
このヘーゼルバーン12年はラベルに3つのポットスチルが描かれています。スコッチには珍しく三回蒸留を行い、熟成には100%シェリー樽が使用され、更に限定数が1年に1度しか流通しない大変希少な1本です。
その味は……美味い!3回蒸留って個性的な味がなくなりそうだけど、とんでもない!しっかりした味と複雑な香りが楽しめます!
政孝はこの味に習いジャパニーズウイスキーを作り上げたんですねー!!
もっと見る
 

 

サントリー 山崎 12年

今回、初ウイスキーです。4本目。
『サントリー 山崎 12年』

お酒紹介初ウイスキーにふさわしい一本ですね。日本で初めて本格的なシングルモルトとして発売された山崎。お酒に詳しくない方でもコンビニなどで見たことがあるのでは
山崎を、日本のウイスキーを語るには外せない人が二人います。竹鶴政孝と鳥井信治郎です!二人の出会いは……この話は長くなるのでババっとハショります!!
本場のウイスキーをスコットランドで学んだ竹鶴政孝を鳥井信治郎がヘッドハンティングしたというお話ですね!
…そうして二人で立ち上げた蒸留所が山崎蒸留所です。後にニッカとサントリーに別れるので、二人で作り上げたウイスキーは山崎だけになります。今や日本だけに留まらず世界で評価されるジャパニーズモルト!
その味は………美味い!日本人の味覚が世界で通用する事がこの一本で証明できますね!

アンカー オールドフォグホーン

お酒紹介3本目いきます。
 
『アンカー オールドフォグホーン』

カリフォルニア生れのビールです。アンカー社のビールは成城石井なんかにあったりするのですが、こいつはあまり見ないですね…小規模であり、目の届く範囲でお酒を作ることにこだわりを持つ会社です。
オールドフォグホーンは非常に濃い一番麦汁を使い上面発酵、更に熟成まで行います。特殊なこのビールは麦のワインとも呼ばれ、一度好きになると忘れられません!
味は…美味い!!!甘い!苦い!香り良い!濃い!度数も高い!
やりきったこのビール、一度お試しあれ!!


ロンサカパ センテナリオ 23年

2本目は
『ロンサカパ センテナリオ 23年』
ラムです。ボトルに巻いてある編み物はヤシを素材に作られたペタテというものです。古代マヤ文明で王族階級の人々のみが使うことを許されたゴザみたいなもの。ラム界の王様を意味してるとか。
味は…美味い!濃厚で優しい。是非ロックかストレートで味わって頂きたい1本。

クエルボ レゼルバ デ ラ ファミリア

記念すべき1本目は
『クエルボ レゼルバ デ ラ ファミリア』
世界的に飲まれているテキーラ、『クエルボ』シリーズの最高級品。200年以上続くクエルボ家がプライベート用にストックしていたテキーラを使い作られました。毎年箱のデザインが変わり、メキシコ人アーティストによる奇抜なデザインが楽しめるのもこのお酒のウリ!

味は…文句無しに美味い!長い歴史から生まれる深ーい味です!